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【2026/04/05 03:47 】
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いつもよりも足が
速く回る気がする
速く速くと自身を
急かさせているような
そんな感じがした

それもそのはずだ
今日と言う日をずっと
心待ちにしていたのだから
何ヶ月も前からずっと
この日が来る事だけを
願っていた



いつもより早く
家に着いた
あがる息で空気が
上手く吸えない
苦しいはずなのに
自身の顔には笑みが
こぼれている
目の前にそびえ立つ
玄関のドアをこんなにも
晴れた気持ちで
見たのは初めての
ような気がする
いつもは不安しか
感じさせないドアも
今では
期待を高ぶらせる
媒体となっていた



このドアの先には
自分が待ち
続けていた人がいる
はやく会いたい
今すぐ会いたいと
急かす心を
落ち着かせながら
そろそろとノブに
手をかける
外まで音が漏れて
しまってるのではないかと
思う位心臓は
大きく高鳴っていた
意を決してドアを
開けようとすると
ノブに力をかけると
突然ドアは開かれた


「あれ?真人…帰るの速いな」


自分が待ち続けた人達が
目の前に現れた
あまりの突然に思わず
固まってしまう
そして次第に嬉しさから
くる涙が込み上げきた
しかし幼いながらにある
男としてのプライドか
出てくる涙を
必死にこらえ
笑顔でおかえりと言った



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【2010/06/22 22:07 】
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自分の親は趣味で始めた 仕事をやっている
運が良かったのか 仕事は成功し
今では 世界を渡っての人気者だ
だから家にいる事は ほとんどなかった

無駄に広くなった 家にはいつも
一定の時間にしか 来ない顔の知らない
家中と自分以外誰もいない


この生活が 始まったのは
自分が 小学校に通い始めた 頃からだった


初めのうちは
親のいない生活に 心を踊らせていた
家の中を探険したり
好きな時にお菓子 食べたり
自分の好きな事を
いつでも どれだけやっても
自分を制限する者はいない

時々友達の話の間で 話題になる
親に対する規制の不満を 聞いていて
本当に可哀相だと思った
実在友達に自分の生活を
話したら羨ましそうな 顔をしていて
その顔をみて自分は
恵まれてる幸せ者だと 思っていた

いつからだろうか
静かすぎるこの家に 恐怖を抱いたのは
広すぎるこの家には 自分以外誰もいない
一緒にいてくれる者は 誰も居なかったのだ
孤独という感情を 初めて理解した瞬間だった

それからだろうか
自分が玄関で親の帰りを 待つようになったのは…

帰ってきたら1番に 迎えられるように
動かないドアが開くのを
ひたすら  待つようになったのは…


待っても待っても 親は帰ってこない
家中から親の 帰ってくる日は 知らされていた
それでも もしかしたら
速く仕事が終わり 予定よりも速く
帰ってくるかもしれない
なんていう
わかりきった期待を 抱かずには いられなかった

朝から晩まで ひたすら待ち続けた
学校のある日は
朝早く起きては玄関で
遅刻ぎりぎりまで 待ち続け
放課後は駆け足で 家に帰り待ち続けた

前まであんなに 楽しみにしていた
友達との交流も今では どうでもよく感じる

玄関で親の帰りを 待つようになってから
どの位がたったか…


玄関の飾りや靴の配置
僅かなくすみまで
もう知る所など何もない程
玄関を眺めてきた

今では玄関を通して
外の音の変化を 楽しむようになった

自分と同じ位の
子供達の笑い声と走る音
おばさん達の でかくて長い談笑
時々通るトラック音
犬の鳴き声
そして時間になると 現れる家中の足音

玄関の前で音が止まる
そうすると決まって
ガチャガチャという音がし ドアが開かれる
眩しい夕日と共に 入ってくる家中は
顔が見えなくて どこか不気味に思えた


「今日もお待ちになっていらっしゃったんですか?」


ため息まじりの その言葉ももはや
習慣化されたものだ
そしてその言葉を 無視するのもまた
決まった習慣である

今日も親は帰ってこない



暗くなっていく 外の景色を見て そう思った



‐NEXT‐
【2010/06/04 22:04 】
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今日は日曜日
太陽は元気よく顔をだし
多くの主婦達が 鼻歌をしながら
布団を干しに いそいそと
ベランダへと足を向ける


それは自分達の部屋も 例外ではなく
日曜日にも関わらず
朝早くから たたき起こされ
気持ち良い 温もりの布団は
巽の手によって 取り上げられた


一度覚めてしまった頭は
二度寝をするような
眠気は残ってなく
唐突に出来た時間を どう潰すか
まだあまり 働かない頭で考える


あたりを見渡すと
布団を干している巽
朝食の準備をしている 澪ちゃんに明義
皆何かしらの作業を やってる

皆がやってるなら 僕も何かお手伝いを!
何て優等生の如くの セリフなんて勿論
出て来るわけはなかった

自分はいなくても 何の支障もないなら
やらなくて 良いじゃないか
何回繰り返したか
わからないその言葉を
そっと心の中で呟く


バックからPSPを 取り出し
布団があったはずの ベットの端っこで
足を折り曲げ 体育座りで壁に
寄り掛かるような姿勢で PSPの電源をつける



ゲームを始めると
周りが全く 見えなくなるのは
同室の人間だけではなく
自分にゆかりのある者は 皆知っている事だ
だから
ゲームをしてる時
話し掛けてくる奴は 誰もいない


「また真人ゲームやってるね」
「この後部屋の掃除なんだけど…」
「最終的には巽がなんとかしてくれるよ」


そんな声が聞こえた 気がするけど
今はそんな事は頭には 入ってこない
ただひたすら 目の前で行っている
作業を機械的に こなすだけであった






何時からだろうか


自分がゲームを
する意味が変わったのは


中学生の頃から だっただろうか?
小学生の頃だった だろうか?



『今日は何処に行くの?』



ああ
もっと前からだった ような気がする



‐NEXT‐
【2010/05/16 22:21 】
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日本でも有数の
ボンボン学校である
鏡花学園の
学園祭である今日は
良いとこのお嬢様が
学園の下見で
日本中から
集まってくる日だ


こんな
ナンパチャンスは
中々ないと
いきり立つ歩夢
巽がクラスの出し物で
コスプレがなんとか
って言っていたが
気にしない事にした


さて…やはり
ナンパするなら女子棟
普段なら入り難い
雰囲気を醸し
だしているが今日は
学園中が賑わう学園祭
そんな空気は
全く感じられない

よっしゃあと
大きくガッツポーズを
とった後
初めて入る女子棟に
胸を高鳴らせつつ
一歩足を踏み出した



中の構造は男子棟とは
余りかわりはない
違うのは教室の配置が
反対なのと女子の姿
だけだ



物珍しげに中を
見渡してると歩夢は
一人の女子生徒の
後ろ姿に目が止まる


綺麗な栗色の髪
少し華奢な細い体
袖から覗く白い肌
柔らかく優しいが
決して弱くはない
凜としたその姿勢に今までには感じた
事のない胸の高鳴りを
感じた


その思いが何なのか
よくは
分からなかったが
歩夢は気付くと
彼女に声をかけていた


「あ…あの!!」









って言う本を
今度イベントに出して
いいかな?(^∀^)ノ


ちなみにくだらない
オチ↓






「な…名前…なんて言うんですか!!」
「カケルだよ」
「え…しょ…う…?」
「カケルだってば」


何と言う身内オチ
(^q^)ノ


【2010/04/06 14:28 】
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